ヘドロ
汚泥としてのヘドロは、悪臭などの問題が出ることがあり、公害のひとつとしても認識されている。有害物質の混ざらないものに関しては、そのまま、もしくは加工され、肥料として利用されることがあるが、様々な有害物質が含まれていることもあるため、十分な分析調査が必要である。港湾部の干満の影響のある流れの緩やかな河川の底質には汚染物質が堆積していることが多い。近年各地で底質ダイオキシン類の環境基準を超過する事例が公開されるようになっており、関東の事例としては、埼玉県の古綾瀬川や東京都の横十間川などが発表されている。粒径が細かいシルト分で構成されるだけでなく、含まれる有機物の量が過多で嫌気的になった場合にヘドロと呼ばれる。一般的に、底泥の強熱減量が13%を超えるかどうかが汚濁の目安とされている。 浚渫などの対策が行われることも多いが、場合によっては浚渫窪地に再度有機物が溜まり、貧酸素化した窪地内にヘドロが溜まるという悪循環に陥る場合もある。流れが停滞しない場合、貧酸素化しにくいため、水の流れをつくる工夫が同時に行われることもある。今後その下流側の底質汚染調査が進むにつれ汚染の状況が明らかになると予想される。特に、深度方向調査により高濃度のダイオキシン類が検出されることが多い。
